本当にわかる心理学
- 作者: 植木理恵
- 出版社/メーカー: 日本実業出版社
- 発売日: 2010/02/26
- メディア: 単行本
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「情けは人の為ならず」
なぜそうなるのかというと
親切な行為をすることで自分の中の「自己肯定感」が高まり
自分のことを愛せる人間になるからではないかと感じる。
自己肯定感は、主観的幸福感を著しく高める。
反対に、一人ぼっちで閉じこもって生きている人は
「自分っていいところあるよなぁ」と思うことは
なかなかできないだろう。
初対面のときは、その人の温かい綿が感じられるような
世間話や無駄話は端折ってはならない。
初対面で人間的な温かさ、人なつっこさを感じさせれば
ほぼ未来永劫に高評価が続くのだ。
同じことをしていても
勤勉さやリーダーシップが「さすが人徳者はちがう」とポジティブに
解釈される。
しかもこういう人は失敗したとしても
許されやすいことがわかっている。
共感してもらうと、人は「お返し」をしたくなる。
これを心理学では「好意の返報性」という。
「情けは人の為ならず」はここからも説明できる。
とらわれとはからい(不安や発作を消そうとする努力)が
精神交互作用(気にするからさらに具合が悪くなる悪循環)を強める。
この悪循環から抜け出すには、
「今ここでの作業に集中する」(森田療法)