読書日誌。

読んだ本の心に残った文などを書き留めています。

「人生のこつあれこれ2013」吉本ばなな

人生のこつあれこれ2013 (新潮文庫)人生のこつあれこれ2013 (新潮文庫)
(2014/03/28)
よしもと ばなな

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私はばななさんの日記を読んでいないので
まゆみちゃん(下記参照)がどなたなのか存じ上げないけれど
まゆみちゃんみたいなヒトになりたい。

そういえば、スマホから見ると、引用を示す枠が表示されない。なぜだ。

力を抜いてふんわりしているからこそ、いろんなもの(運とか奇跡とか)が
入ってくることができるんだ、と思う
一瞬と一瞬の間には、異様に大きな隙間がある。
(中略)
おなかの下、いわゆる丹田のあたりに太陽みたいなものがあって
ぽかぽかしている、その感覚があるときが、
瞬間と瞬間の隙間を見ることができる絶対条件だ。

手放すということは、その隙間になにかしらが入ってくる余地が
できるということだ。
それが新陳代謝というものでもある。

気のいいまゆみちゃんが、毎夜なんの力みも恩着せがましさもなく
さらっと食事どころの席をとっておいてくれたから、
気持ちよくたこ焼きを待ったり飲んだりできたのも幸せだった。

ある特定の生き方や信条を大切にしていると、
それを実践しているときの垢みたいなものがだんだんもやもやとたまってきて
人生の足を引っ張るようになる。
だからたまに変える必要があるのだろう。
(中略)
反射的に考え、行動し、振り向かない。
そのかわりそれで生じた痛みはみんな引き受ける覚悟をする。
未来のそのときの自分が絶対なんとかしてくれると信じる。
そのためには、普段からおのれを信じられるよう、自分をだらしなくさせるものに接しない。
それが心の断捨離だろう。