読書日誌。

読んだ本の心に残った文などを書き留めています。

離れたくても離れられない人との距離の取り方

本文そのままの引用ではなく、要約しています。

「これ、やっていいですか」
「これ、やりますね」
前者は「他者中心」のネガティブなコミュニケーションです。
後者は「自分中心」のポジティブなコミュニケーションです。
前者の場合、相手の顔色を窺いながら怖ず怖ずと、
尻込みしながら言っています。
受信者の立場としては、
ついネガティブな言葉を返したくなってしまいます。

2章のまとめ
私がしたいを抑制すると
「しなければならない」に囚われる。
さぼっちゃいけない。
休んじゃいけない。
わがまま言ってはいけない
さらに、あなたが「しなくてはならない」に囚われていると
相手にもそれを要求する。
その要求が通らないと、
ネガティブな関係で距離感を縮めていって、
争いの種をまき散らすでしょう。
相手に要求することは自分に戻ってきます。
自分の要求は、相手だけではなく、
自分も縛っていくのです。
→「私の気持ち」「私の都合」を後回しにしない。
たとえば、いつも遅刻する友人。
「友人が遅れても私は許すのだから、友人も私を許すべきだ」
は、ネガティブな関わり方。
「2時間ほどだったらいいよ」と会える時間を提案する。
「いつも待たされるとつらい」
「遅れたら20分だけ待つね」などと
自分の気持ちを伝えることができる。

「相手の話を聞かない」は
まったく拒否しろというわけではありません。
相手の話を「聞く」と「聞かない」を
自分の「心地よさ」で決めてほしいのです。
→「そろそろ潮時かな」で切り上げる。
自分の「心地よい距離感覚」を基準にしたほうが、
ラクでいられます。

攻撃された、さぁどうする?
たとえば、言われたデータを揃えていなくて上司から言われた。
→自分のやるべきことに意識を集中。
この場合はデータを揃える。
データについてはあなたの責任です。
逆に言えば、責任はこれだけです。
上司の態度や言葉を鵜呑みにすると、
自分がとんでもない極悪人に思えるかもしれませんが、
事実だけをみえればそうでないことは一目瞭然です。
「データを揃える」という客観的事実に集中すると、
上司との距離が「遠くなる」感覚が感じられるでしょう。これが重要。
あなたが相手の感情に反応しなければ、
相手との距離感覚が遠くなっていくのです。

どんな生き方をしていても相手の自由。
たとえば、同僚が怠け者。
怠け者であっても同僚の自由。
してほしいことだけ端的に頼む。
「○○を×月×日までに仕上げてください」
「相手が大変だから。かわいそうだから。負担になるから」
つい相手の立場を考慮したくなるかもしれません。
それでもあなたは自分の責任を果たすために、
相手の立場よりも「私の気持ち、私の立場」を優先しましょう。
「×月×日までに仕上がらなかったら、他の人に依頼します」
「×月×日は家族よりも私の時間として使います。」など。