読書日誌。

読んだ本の心に残った文などを書き留めています。

読むうちに悩みが空っぽになる「人生相談」

全体をとおして、
感情をみつめる。目の前の行為に集中して丁寧に行う
がすべての基本になっている。

マイナスの感情の手放し方
苦に集中する。
胃がシクシクするならそれに集中する。
すると、「負の感情にふけっていたせいで、
自分自身をこんなに苦しくしていたんだ」と
心が理解してくれ、不調は回復するでしょう。

眠い
迷いのエネルギーをため込んでいるせい。
迷いとは、今目の前にあるものを味わえずに
意識を過去や未来へとただよわせている状態。
考えてしまう癖をなくすには、歩くこと、食事、食器洗い
などひとつひとつの行為に集中し、
丁寧に丁寧にこなすように心がけること。

相手に合わせようと頑張ってしまう
そういう人は相手の煩悩をも刺激し、
敬遠されたり、冷たくあしらわれたりする。
「楽しそうに振る舞わねば」という衝動がわきあがってきたら
「欲、欲、欲」「慢、慢、慢*」と心の中で念じ、
そのエネルギーを鎮めましょう。
そのうえで、ハイテンションで話すという不自然なことをやめて
無理のない穏やかな話し方ができるように変えてゆきましょう。
*自分のイメージやプライドにこだわっている状態

後悔
失敗したときのイメージを強く心に焼き付けて、
繰り返し思い出しては後悔しますゆえ、
写真を焼き増すように、
失敗するための回路が焼き増しされてパターン化する。
失敗を指摘されたときは「慢」の煩悩モードがぐるぐる回転し始める。
そこから強引に離れる。

働くのはなんのため?
「やりたいこと」を探すのをストップし、
生きるためにできること、なさねばならないことに集中する。
いったん集中してしまえば、楽しいことはあとからついてきます。
支配的になりがちな「やりたい/やりたくない」
のセットをできるだけブロックいたしましょう。
「今はこれが必要」「次はこれ」「その次はこれ」と、
そのときそのときに必要なものに集中して、
それ以外のことに意識を漂わせないことが大切。

生きることとはすなわち
心をどのように用いるかということにすべてがかかっております。
つまり「今、心の中で何を考えているか」にかかっています。
心の中で考えたことが、心に刻み込まれてリピートされ、
やがて必ず結果をもたらすのですから。
ゆえに心の思考をこそ制御してまいりましょう。
「このお店のBGMはいや」とか「あの人の髪型は良くないなぁ」とか
そんなのことを考えている場合じゃないのじゃよおおお

現実を灰色に塗りつぶす絵の具は
「自分は素晴らしいことをしてなきゃいけないのに
できてないよー、うわーん」と
プライドが刺激されて苦しむ劣等感、
申し換えますと「慢」の煩悩モードによる苦です。
まずはその浮き足だった心を「慢の苦、慢の苦…」
と見つめて解消しましょう。
掃除、食事、趣味といった日常にしっかり地に足をつけ、
楽しめるようになってはじめて
それを土台として他のことも充実させられるように
なってまいります。