読書日誌。

読んだ本の心に残った文などを書き留めています。

元・外資系人事部長が見た 要領よく出世する人

出世したくて読んだわけではありません。
専門職なので出世してマネジメントのポジションについてしまうと、
苦労して身につけたスキルがサビついてしまうのです。

私は組織に属していなかった期間が長く、
組織人としてのスキルが足りない自覚があるので
こういうのを読んでみました。

足を知るということは、
大きな希望を持つなということではありません。
現状がいかに恵まれているかを知れば、
不要な焦りや欲望から自由になれ、
リラックスして大きな夢を追えるということです。

下足番を命じられたら、日本一の下足番になれ。
さすれば誰も君を下足番にはしておかない。
(阪急グループ創始者 小林一三氏)

プレゼンの技術は仕事をうまく見せるだけの
小手先の技術のように言われる傾向がある。(略)
相手の関心事にヒットするような内容を中心に説明する。
多くの人のプレゼンテーションは、
こちらの都合を訴えることに注力し、
相手のメリットに訴求していないのが実情。

「相手の靴を磨く」
部門間の対抗心など持たず、相手に入り込む努力をする。
要領よく出世する人は仕組みのあるなしにかかわらず、
自ら関連部署に入り込み、
相手の靴を磨きながら情報を収集して、
うまく仕事を進めている。

コンコルドの誤り」
これだけお金をつぎ込んだのだから、継続しなければならない。
過去の投資が無駄になる…
私たちは気をつけないと、過去にとらわれすぎてしまう。
要領よく出世する人たちは、
このワナに嵌まらないようにつねに意識して、
明日を見据えた研鑽を積んでいます。

多様性を許容できる人が出世する。
若い世代の良さを認め、
自分が持っていないものを探す努力をしています。
アンドリュー・カーネギーの墓石に刻まれた言葉
「自分より賢き者を近づける術知りたる者、ここに眠る」

日常生活で効率よく動くために、
人間はルーティンに対しては余計なエネルギーを使わず、
あまり気にしないようにできています。(略)
つまり、人間は考えるためには、
自分を日常と異なる環境に置かなければいけないのです。
部屋の模様替えをする、通勤経路を変える。