読書日誌。

読んだ本の心に残った文などを書き留めています。

「イリュージョン」リチャード・バック

イリュージョン (集英社文庫 ハ 3-1)イリュージョン (集英社文庫 ハ 3-1)
(1981/03)
リチャード・バック

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学生時代、周囲がよくこの本を読んでいた。
私はなぜか読まなかったのだけど、
大人になってふと気になって読んでみた。

ドアが閉まっていても、いつかは絶対に自分の好きなものが見つけられると、
そういうふうに導かれていると信じることだね。
だいたいは、どこもかしこも閉まっていると、絶望的になっちゃうんだよ。
だけど、あっちこっち叩いているうちに、どこかのドアがぽんと開くと思うんだね。
その開いたドアが自分のいちばん求めている、愛するものへの道だと、とりあえず信じるんだよ。
そこへ入る、またドアが全部閉まっている。
必死になって叩くと、またひとつだけドアが開く。
そういうところをひとつづつ通過しているうちに、
いつか、ものすごい光が自分の中に出てくるはずなんだよ。