読書日誌。

読んだ本の心に残った文などを書き留めています。

「脳が教える! 1つの習慣」ロバート・マウラー

脳が教える! 1つの習慣脳が教える! 1つの習慣
(2008/07/05)
ロバート・マウラー

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■小さな一歩を実践し続け、大脳新皮質が働き始めたら、
脳はあなたが望む変化に合わせた「ソフトウェア」をつくりだし、
新たな神経経路を設けて、新しい習慣を確立する。
あっという間に変化への抵抗感が消え始める。

■脳は恐怖を感じると、逃げるか攻撃するか、
どちらかの態勢をとるようにできている
−かならずしもそれが最も効果的な行動でない場合でも。

■何かに興味を持てば持つほど、
夢を抱けば抱くほど、大きな恐怖がわき起こる。
恐怖をこんなふうに考えれば、動揺することなどないのだ。

■たとえば、イヤな上司と会話がはずんでいると
イメージするだけでもいい。
やがて、こうした一歩が脳に新鮮な習慣を確立する。

■小さな質問を実践する。
・数日間か数週間同じ質問をする。
・もしあなたが自分は不幸だと感じているのに
その理由がわからないのなら、
「ぜったいに失敗しないならやってみたいことはなんだろうか」
と問いかける。
・具体的な目標を達成しようとしているなら
「目標にむかってできる小さな一歩はなんだろうか」
・おおむね人生に満足しているなら
「より健康になるために(キャリアアップのために/人間関係のために)
私にできる小さなステップはなんだろう」
・本当に大切な人をないがしろにしている気がしたときは
「長い間意見を聞いていない人はいないだろうか」
・誰かとぶつかる状況をなんとかしたいのなら
「相手の長所を1つあげるとすればなんだろう」
・悲観的な気分にとらわれたら
「小さなことでいいから、私(組織、妻、夫等)の特別な点はなんだろう」

■マインドスカルプチャ
1.やるのをためらっている、またはやっている最中にいらいらする作業を1つ選びだす。
2.その作業のマインドスカルプチャーに1日何秒かけるかを決める
(時間でなく秒単位にすること)
3.静かで心地よい場所に座るか横たわる。
4.いらいらする状況の中でまわりを見渡しているところをイメージする
(何が見えるか、誰がいるか、どんな様子か)
5.想像力を他の感覚に広げていく(音、におい、味、手触り)
6.実際の筋肉を動かさず、その作業をしているところをイメージする。
7.あなたの行為に対する好ましい反応をイメージする
(たとえば、講演している場面なら、観客が身を乗り出すイメージなど)
8マインドスカルプチャーに割り当てた時間が習慣化し、
それが楽しみにすらなってきたら、
その行為に無意識のうちに熱中していることに気づくだろう。
とはいえ、実際に行動に移す覚悟ができていなくても問題ない。
変化へのプロセスを強行してはいけない。
9そのマインドスカルプチャが心地よく感じてきたら、
最悪のシナリオを想定し、それにうまく対応している姿をイメージする。
10実際にその作業をする覚悟ができてきたら、
最初は小さな一歩から試してみる。

■自分に厳しくすれば成果が上がるというのは作り話だ。
実際には脳の闘争・逃走反応を刺激し、そこで進歩が止まってしまう。
心の声に意識を向け、小さな一歩を実践して、その声を静めよう。
そうすれば、変化に関係するストレスが和らいでいく。
私たちは心の声を見逃しがちだが、軽視してはならない。

■小さな問題を解決する
小さな警告信号を見落とさないように訓練する。
1.これまでの人生でしてしまった大きなミスを思い出してみる
(その問題を解決するにはどんな手段をとるべきだったか。
問題から目をそらしはしなかっただろうか)
2.今日やってしまった小さなミスに目を向ける。
ただし、自分に腹を立てない。
3.2で考えた小さなミスが大きな問題を引き起こすものではないか考えてみる。
4.あなたの態度に周囲をいらだたせるものはないか考えてみる
何かに気付いたらそれだけでもミスを繰り返す可能性は減る。

■パートナーとの関係
相手の生活の些細な事項にも興味を持つこと。
大げさなしぐさや話題で相手を楽しませようとするよりも、
相手の日々の過ごし方や行動を理解してみてはどうだろう。
パートナーの小さな長所に目を向ける訓練をしよう。

■子供の脳が発達するにつれ、2つの新たな能力が加わる。
1つは過去を思い出す能力、もう1つは未来を予想する能力。
これら2つによって、私たちはいつまでも過去にこだわったり、
未来を心配したりしてしまう。
しかし、小さな瞬間に目を向けるテクニックを身につければ、
子供のころの貴重な特性をいくらか回復することができる。
つまり、一瞬一瞬を楽しみ、周囲のものや今やっていることに
夢中になれる能力を取り戻せるのだ。
心配事で自分を見失ってしまったときは、こう問いかけよう。
「その心配事や後悔をもとに、何かを変えようとする必要があるのだろうか」
答えがイエスなら、その変化に向けた小さな一歩を実践する。
答えがノーなら(たいていそうだが)楽しい気分になれる物や人のことを考えてみる。
このプロセスによってあなたの脳はその瞬間を生きることを覚えるだろう。