できる研究者の論文生産術 どうすれば「たくさん」書けるのか
できる研究者の論文生産術 どうすれば「たくさん」書けるのか (KS科学一般書)
- 作者: ポール.J・シルヴィア,高橋さきの
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2015/04/08
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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書く時間は、その都度「見つける」のではなく、
あらかじめ「割り振って」おこう。
文章を量産する人たちは、スケジュールを立て、
きちんと守っている。それだけの話だ。
・・・スケジュール通りに執筆していれば、
書けていないことに思い悩む必要はない。
エヌダッシュを使うと、betweenの含意をスマートに表現できる。
エヌダッシュの使い方を把握していない人は多く、
そういう人はエヌダッシュの代わりにハイフンを使って恥をかくことに
なる。
parent-child behavior(ハイフン)親になってしまった子供の行動
parent–child behavior(エヌダッシュ)親と子の間にみられる行動
結果(Results)
数字や統計的検定が並んでいるだけの結果のセクションは
好ましいとはいえず、明確なストーリーのある結果のセクションが
好ましい(Salovey, 2000)。
中心となる知見をはっきり書きだすように努めよう。
Saloveyが薦めるのは、一番おもしろくて大事な知見を最初に
書くという方法だ。
そして、結果を記載するときには、個々の実験を次から次へ列挙しないこと。
検査や実験ごとに、読者に仮説を提示しなおし、統計的結果について報告し、
それぞれの検査や実験の持つ意味を説明すること。
・・・結果のセクションは数値以外はおことわりということはない。
有意だった旨を記載して終わりにしないこと。
何をどう予想していたのかを説明し、結果を報告し、
得られた知見の意味するところを述べること。
どのグループがより高かったのか、得られたパターンは予想と一致していたか
といったことは重要だ。
査読を行うときのコメントで一番多いのが
記述統計量を表で示すべきというものだ。
相関デザインの場合は、+標本数、内的一貫性の推定値、相関行列。