読書日誌。

読んだ本の心に残った文などを書き留めています。

「リラックスのレッスン~緊張しない・あがらないために」

 

リラックスのレッスン~緊張しない・あがらないために

リラックスのレッスン~緊張しない・あがらないために

 

口角が上がり、身体が開き、少し上を向いている身体は

楽しいときの身体です。

感情を意識しなくても、楽しいときの身体になれば

精神はその身体に相応しい反応を示すのです。

それは、あなたがスピーチを待つ間の理想の形です。

 

身体の重心を下げる

理想的な重心は、臍下丹田と呼ばれる

おへそから指4本分下の部分です。

自信に満ちた人は臍下丹田から動きます。

少し焦っている人は、胸辺りに重心が上がります。

社長の後をおべっかを使いながら歩いている人は、

胸から移動しています。

 

合気道からのアプローチ

両手を広げて鼻から息を吸いながら

大気中の「気」を集めます。

イメージですから、そんなに厳密に考えなくていいです。

そのまま口から息を吐きながら、両手のひらで集めた「気」を

ヘソの下にある丹田に押し込みます。

何度か繰り返します。

重心が下に下がるというイメージを持つことができるでしょうか。

実際にやってみると、あなたはその効果に驚くはずです。

 

ただ単純にジャンプするだけでも

上がってしまった重心は下がります。

(中略)話し出すときに、ずっと重心を下げておこうと意識するのは

難しいでしょう。

背筋を伸ばし、前を向くことは比較的意識しやすいでしょう。

(中略)決して、落ち着こうと思わないこと。

ただ、身体の重心を下げることだけに集中するのです。

顔の筋肉をほぐす

顔をくしゃくしゃにしたり、ぎゅーっと真ん中に集めて、

パッと開きます。

さらに、顔の全パーツが上に引っ張られるイメージや

下に引っ張られるイメージ。

右と左に引っ張られるイメージ。

 

「人前で話すことに自信がない」と

「話す内容に自信がない」は違うのです。

人前で緊張してしまう人は、この区別を曖昧にすることが

多いです。

 

 

会議でプレゼンするときに、一番最初に会議室に入り、

やってくる人一人一人に声をかけた場合と、

一番最後に入ってきて、いきなりプレゼンを始めるのでは、

ずいぶん緊張感が違います。

やってみればすぐに分かりますが、最初に会議室にいることで

まず「場所」と親しくなります。

 

 

緊張して自分の番を待つのではなく、

「人数」「場所」「人間」に集中して、

自意識が大きくなることを避けます。

そして、話し出すときは、目的をちゃんと意識します。

「ちゃんと話す」「恥をかかない」など一般的な目的ではなく

「新婦の人柄の良さを伝えたい」とか「心からおめでとうを言いたい」

という具体的なことです。

 

 

大切なことは、「本番と同じ大きさの声」を出して

練習することです。

何度も練習したスピーチが失敗するのは、人前で初めて大きな声で

言うからです。